DX化の本質的な意味と、推進を成功させるための5つのステップ
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がバズワードになり、いたるところでDXを推進しているところだと思います。しかしDX化することが目的化していては、得たい成果を残すことは難しい。
そこで改めて「DX化」とは何か?という本質的な意味を理解する為に参考になる記事を共有していきます。
【DX塾:須藤憲司】「DX」と「デジタル化」の違い、わかりますか?
◆DXとはデジタル技術を活用した顧客体験の向上
この記事では「デジタル化」と「DX化」の違いからDXの本質を説明しています。
DXとデジタル化の違い──。それは顧客体験の向上、および収益向上につながっているかどうかなのだと、僕は考えます。
例えば、経費精算用ソフトウェアを導入する。これだけではデジタル化であっても、DXではありません。しかし、ソフトウェアの導入によって顧客に向き合う時間が増えたとします。それは、顧客体験、そして収益につながる取り組みに近づいてきます。つまりDXです。
ソフトウェアを導入するだけでは「デジタル化」
ソフトウェア導入で、顧客体験が良くなる、業務の効率化に繋がるのが「DX化」
またこのようにも記載があります。
DXには、顧客体験が大切。では顧客体験向上のために最も大切なことは? 私たちがさまざまな実験をした中で導き出したキーワードは「時間」です。
例えば、銀行のローン。貸出までには長く面倒な審査のプロセスがあります。この審査のプロセスが短くなると、貸出率が劇的に向上します。
しかし、いきなり顧客体験の向上の為に、ソフトウェア・デジタル技術を活用すると言っても難しい。どのように進めていけばよいのか?も分からない。
◆DX推進のコツは「出来ることから」「細かく」が重要
DX推進で失敗するケースの多くは、大きな計画を描いて、全てを一気に進めようとするとき。日本企業の多くは機能別組織で、部門横断で、顧客体験からつくり直すのは、とても難しい。
では、どのように進めるべきか?
最初に取り組むべきは、「モバイルファースト」。
すでにユーザの生活はスマートフォンが中心。しかし、企業ではそうなっていないケースが散見される。
例えば社内の業務連絡に社内報を紙やメールで送っても、誰も見ません。
確かに見ませんね。
スピード感が重要視される中で、文字ベースの資料は見られなくなっています。
いかに簡潔に、わかりやすく伝えられるかが重要になっています。
そこでより分かりやすく伝え、周知するために「動画」が有効になります。
そこまでいくと、次は誰がどれだけ見たのか知りたくなります。
どの顧客にどの商品の動画を見せたのか?
そのあたりのデータを見たくなってくる。そこから「データ活用」がスタート。
これらの「モバイルファースト」「動画」「データ活用」は、実は三位一体。
どれを進めるにしても密接に結びついてきます。
デジタル技術を活用した業務プロセスに、リアルな業務をどのように繋げていくのか?が次のステップです。
オンラインの問い合わせ内容を営業に伝え、それを前提に提案できるようにする。
ECで商品を購入した顧客に、店頭でその商品を軸にした提案をする。
など、オンラインとリアルの場をつなげる取り組みが始まります。
そして、最終的にはDX推進した状態に、最適なビジネスモデルへと変革していく。
ECで売り切りモデルで販売していたものを、サブスクリプションモデルで販売するなど、企業のお金の稼ぎ方そのものが変わっていく。
このようにDXを推進していく為には、まず「モバイル化」や「動画化」を始められるところから「細かく」実行してみるということが重要になってきます。
それを如何にスピーディーに推進していくのかが重要だと理解できました。
まずは自部門で出来ることから始めてみたいと思います。